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【スマブラ】ニックネーム【ポケトレ(+ポケモン)】
※独自解釈の亜空の使者話要素&勝手設定が含まれます。
衝動で書きたくなったので。
スマブラXのポケトレってFR・LGの格好なので、自分の中では彼自身の名前がないんですよね。
これが初代赤・緑の格好だったら、その時付けてた名前にしたのですが。
で、うちのポケトレはスマブラメンバーにはレッドと呼ばれてます。
そんなお話です。
ちなみにこの話の中ではポケモンで人語を(思念でですが)話せるのはルカリオ・ミュウツーだけです。
“この世界”に呼ばれてすぐ、ぼくは事件に巻き込まれて大事な仲間と記憶をなくしてしまった。
とりあえず自分はポケモントレーナーであるこということは、ゼニガメのおかげでか覚えていた。
そしてぼくは仲間探しの道中、リュカと出会った。
「でもポケモントレーナーじゃ長くて呼びづらいよね」
「赤い帽子と服が印象的だから……レッドって呼んでいい?」
こうしてぼくは“レッド”と呼ばれることになった。
時は過ぎ、ぼくらは事件の黒幕であったタブーを倒し、“この世界”も落ち着きを取り戻した。
相変わらず、ぼくの記憶は完全には戻らない。
とくに不思議なのはぼく自身の名前が全然思い出せないことだ。
別に困っているわけじゃない。“レッド”と呼ばれるのにすっかりなれてしまったから。
でもなんとか思い出したい。だっておかあさんがつけてくれた、大切なぼくの名前だから。
《レッド?》
頭の中に響く青年のような声。波導ポケモンのルカリオだ。彼は波導を使うことができるから、ポケモンでも何を言ってるかぼくにも分かる。
「今日もメタナイトさんと稽古?」
《そんなところだ。それより浮かない顔をしているが……》
「そう?」
《三人とも心配してる》
三人というのはぼくが“この世界”に来る前からの仲間であるリザードン、フシギソウ、ゼニガメのことだ。モンスターボールに入ってるのにこの子達の様子が分かるのはやっぱり波導の力なのかな。
「出ておいで、みんな!」
モンスターボールから三匹を出すと、確かにみんな心配そうな顔をしていた。
「フッシー…」
フシギソウがつるのムチをゆっくり伸ばしてぼくの頭を撫でた。リザードンとゼニガメも体を擦り付けてきた。
《……前から気になっていたんだが……》
ルカリオがあごに手を当ててぼくらを見つめる。
《何故三人はレッドのことをレッドって呼ばないんだ?》
「どういうこと?」
《別の名前で呼んでる。それに三人とも名前を呼ばれるとたまに寂しそうな波導を出すことがある》
「!」
そうか、初めからルカリオに聞けばよかったんだ。三匹はぼくの名前を覚えてるんだ。それに、多分ぼくは三匹にニックネームを付けてたんだと思う。
「……みんなはぼくのことなんて?」
《――――と、呼んでる》
「!!」
その名前を呼ばれてぼくははっと我に返るような感じがした。急に夢からさめたような感じって言ってもいい。
《レッド?》
「それ……多分、ぼくの本当の名前だよ」
《どういうことだ?》
「“この世界”にきてすぐに、記憶なくしちゃって」
《……そう笑顔で言えることじゃないと思うんだが》
「うーん……よく分かんないんだけど、不思議と不安になったりしないんだ。みんながいるからかな」
リザードン、フシギソウ、ゼニガメ。この三匹がいるとすごく心強い。戦闘の強さとかそんなのじゃなくて。
「自力で思い出して見せるよ、みんなの名前」
「ドォォン!」
「フッシー!」
「ゼニゼニー!」
三匹の頭を撫でると、三匹とも嬉しそうだった。
《メンバーのみんなにレッドの本当の名前を教えておいた方がいいか?》
「別にレッドのままでいいよ。ニックネームなんだから、ぼくの名前であることには変わりないじゃん」
種族名ポケモントレーナー、ニックネームはレッド。そう考えたらなんだか三匹に近づいた気がするから。
「ぼくらも特訓だ!ルカリオやみんなには負けてられないからね!」
《……それじゃあ、レッド。また後で》
「うん。また後で!」
ポケモンマスターを目指していた日々とは違う、楽しい毎日。
それはレッドというニックネームから始まっていたのかもしれない。
衝動で書きたくなったので。
スマブラXのポケトレってFR・LGの格好なので、自分の中では彼自身の名前がないんですよね。
これが初代赤・緑の格好だったら、その時付けてた名前にしたのですが。
で、うちのポケトレはスマブラメンバーにはレッドと呼ばれてます。
そんなお話です。
ちなみにこの話の中ではポケモンで人語を(思念でですが)話せるのはルカリオ・ミュウツーだけです。
とりあえず自分はポケモントレーナーであるこということは、ゼニガメのおかげでか覚えていた。
そしてぼくは仲間探しの道中、リュカと出会った。
「でもポケモントレーナーじゃ長くて呼びづらいよね」
「赤い帽子と服が印象的だから……レッドって呼んでいい?」
こうしてぼくは“レッド”と呼ばれることになった。
時は過ぎ、ぼくらは事件の黒幕であったタブーを倒し、“この世界”も落ち着きを取り戻した。
相変わらず、ぼくの記憶は完全には戻らない。
とくに不思議なのはぼく自身の名前が全然思い出せないことだ。
別に困っているわけじゃない。“レッド”と呼ばれるのにすっかりなれてしまったから。
でもなんとか思い出したい。だっておかあさんがつけてくれた、大切なぼくの名前だから。
《レッド?》
頭の中に響く青年のような声。波導ポケモンのルカリオだ。彼は波導を使うことができるから、ポケモンでも何を言ってるかぼくにも分かる。
「今日もメタナイトさんと稽古?」
《そんなところだ。それより浮かない顔をしているが……》
「そう?」
《三人とも心配してる》
三人というのはぼくが“この世界”に来る前からの仲間であるリザードン、フシギソウ、ゼニガメのことだ。モンスターボールに入ってるのにこの子達の様子が分かるのはやっぱり波導の力なのかな。
「出ておいで、みんな!」
モンスターボールから三匹を出すと、確かにみんな心配そうな顔をしていた。
「フッシー…」
フシギソウがつるのムチをゆっくり伸ばしてぼくの頭を撫でた。リザードンとゼニガメも体を擦り付けてきた。
《……前から気になっていたんだが……》
ルカリオがあごに手を当ててぼくらを見つめる。
《何故三人はレッドのことをレッドって呼ばないんだ?》
「どういうこと?」
《別の名前で呼んでる。それに三人とも名前を呼ばれるとたまに寂しそうな波導を出すことがある》
「!」
そうか、初めからルカリオに聞けばよかったんだ。三匹はぼくの名前を覚えてるんだ。それに、多分ぼくは三匹にニックネームを付けてたんだと思う。
「……みんなはぼくのことなんて?」
《――――と、呼んでる》
「!!」
その名前を呼ばれてぼくははっと我に返るような感じがした。急に夢からさめたような感じって言ってもいい。
《レッド?》
「それ……多分、ぼくの本当の名前だよ」
《どういうことだ?》
「“この世界”にきてすぐに、記憶なくしちゃって」
《……そう笑顔で言えることじゃないと思うんだが》
「うーん……よく分かんないんだけど、不思議と不安になったりしないんだ。みんながいるからかな」
リザードン、フシギソウ、ゼニガメ。この三匹がいるとすごく心強い。戦闘の強さとかそんなのじゃなくて。
「自力で思い出して見せるよ、みんなの名前」
「ドォォン!」
「フッシー!」
「ゼニゼニー!」
三匹の頭を撫でると、三匹とも嬉しそうだった。
《メンバーのみんなにレッドの本当の名前を教えておいた方がいいか?》
「別にレッドのままでいいよ。ニックネームなんだから、ぼくの名前であることには変わりないじゃん」
種族名ポケモントレーナー、ニックネームはレッド。そう考えたらなんだか三匹に近づいた気がするから。
「ぼくらも特訓だ!ルカリオやみんなには負けてられないからね!」
《……それじゃあ、レッド。また後で》
「うん。また後で!」
ポケモンマスターを目指していた日々とは違う、楽しい毎日。
それはレッドというニックネームから始まっていたのかもしれない。
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