Happy Going
見た作品紹介や日々思ったことなどをつづった超不定期ブログ。時々小話(短い小説)も。管理者はオタクです、多分。

 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【弐寺】ただ祝う日【エレグラアミ】

クリスマス絵もなにも用意できなかったので、クリスマスSS。
久々にムビキャラで書くなぁ!
うちのは三人の中ではエレクトロが一番人間くさいというか、お祭り好きです(笑

 ねぐらに帰ってきてみれば、今日はなんだかごちそうだった。と言っても、いつも買っている缶詰が一つ増えて、ついでに形の悪いリンゴが三人分あるだけだが。
「なんだよ、これ」
 グラビティが指さしたのは中央に飾られてる蝋燭。
 別に蝋燭を見たことがないわけではないのだが、この蝋燭の色は赤かった。
「……今日はくりすますって言うらしい」
「くりすますぅ?」
 アーミィの言葉にグラビティは首を傾げる。アーミィもその単語の意味をあまり理解していない様子だった。
「昔あった宗教のお祝いの日だよ」
 エレクトロが何やら星の形をしたきらきらしたものを手に抱えて出てきた。
 察するにエレクトロが言いだし、アーミィが買い物に手伝ったのだろう。
「しゅーきょーとか、俺ら関係ねぇじゃん」
「うん。でもね、宗教が違ってもクリスマスだからっていう理由でみんなお祝いするんだ。コロニーの人もなんだか盛り上がってたし」
 それで食物が少し安くなってたしね、と付け加えてエレクトロは言った。
 アーミィは特に興味はなさそうだったが、グラビティは「いつもより多く食い物が食えるなら」と少しばかりはしゃいでいた。
「それに、たまにはこういうことして楽しむのもありじゃないかなと思って」
 エレクトロは抱えていた星の飾りを二人に手渡した。特に何か仕掛けがあるわけではなかったが、光の反射具合できらきらと輝くそれは綺麗だった。
「なぁ、祝いって、何を祝ったんだ?」
 グラビティは重力を操る力で星を宙で回転させて遊び始めた。その様子に思わずエレクトロに笑みが零れた。
「その宗教を作った人の誕生日なんだって」
「本当、昔のやつはカミサマとか好きだな」
「理解しがたい」
「あはは。実際お祭りなんて見えないものを祝うことが殆どだよ」
「エレクはこういうの好きだよな」
 そう言われてエレクトロはきょとんとした。そんなに沢山言ってるとは思ってなかったからだ。
「確かに神様と呼ばれる存在の定義とか、なんで人はそういうものを作りだしたのかは気になる。だからと言って――」
「エレクトロの哲学的な考えは時々理解しがたい」
「アーミィは理解しがたいばっかりだ」
 にししと笑うグラビティをアーミィは睨んだ。特に反論はしなかったが、拗ねたのかそのままそっぽを向いてしまった。
「まあまあ。俺はただ単に二人とお祝いしたいだけ。一人じゃお祝いなんてできないし、ご飯も美味しく食べれないよ」
「そうだ!メシ、メシ!早く食おうぜ!」
「……」
 呆れたとでも言いたげな溜め息を一つつくと、アーミィはこちらに向き直った。
 それを見てエレクトロはまた笑みを零した。そんなに嬉しいのかとまたアーミィに疑問を持たれそうだ。
「そうそう。クリスマスにはお祝いの言葉があるんだよ」
 蝋燭に火を灯し、取って付けたように垂れている電球の明かりを消した。
 小さいながらも赤く力強く燃える蝋燭の火を通して三人は互いを見あった。

 メリークリスマス

 コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 トラックバック

http://yukiby.blog1.fc2.com/tb.php/177-9eae05a2

|| TOP ||

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

Profile

幸 ゆきな


 Author : 幸 ゆきな


※当ブログでは、コメントや拍手の返信は返信が必要そうなもの以外しておりません

My favorites

Category

Recent Entries

Search

Recent Comments

Recent Trackbacks

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSS




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。