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見た作品紹介や日々思ったことなどをつづった超不定期ブログ。時々小話(短い小説)も。管理者はオタクです、多分。

 

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【小説】アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
フィリップ・K・ディック、浅倉 久志 他 (1977/03)
早川書房
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オススメされたので読んでみました。
日置いたりして読んだので、また今度読み直したいと思います。
なぜなら、あとがきを読まなければタイトルの意味を理解できなかったのでorz
超面白いか、というとそうでもないような。それなりには面白かったかと。
多分、日を置かずに読んだらまた別の感想持ったと思う。
汚染された地球、他の惑星に移住できることができる、そんな環境での人間とアンドロイドの大きな違いとは何か?みたいなものが書かれた作品…でいいのかな?
SFでアンドロイドっていうとどうも激しい戦闘シーンとか期待しちゃうんですが、そういう作品ではなかったですね。
人間の感情について、が恐らくメインでしょうから。
これを元に作られた映画「ブレードランナー」っていうのがあるそうなので、機会があれば見てみたいですな。
以下続きでネタバレを含めた感想。

人間は人間以外のものに感情移入できる。それが大切なことである。
この作品の根本にあるものはそれらしい。
そういうものに関しては主人公リックはかなり気にしてる節が作中多く見られる。
ついでに言えば「生きているもの」にこだわっている部分も、なんか人間だなという印象を受ける。
アンドロイドと人間の区別が全然つかなくなっている世の中なら、なんかなおさらかなぁ…。リックのアンドロイドを狩るという立場からすると、更にそう考えたくなるものかも。
作中にあるマーサー教の設定もなんだか独特。感覚を共感することで得られる感情移入…ちょっとこれは怖いものでもあるけど。一つ間違えば恐ろしい洗脳効果を発揮しそうだ。情調オルガンも同じく。
一番印象に残ったのはリックがオペラ女優になっていたアンドロイドを壊すことに躊躇するシーンと、プリスが蜘蛛の足を何食わぬ顔でもぐシーン。
両方とも大事なシーンじゃなかろうか?
リックはここで躊躇したことでアンドロイドを狩る(壊す)ことを殺すと同等のものと感じるようになる。
反対にプリスが何も思わず蜘蛛の足をもぐということは、自分とは異なるものに対しては何も思わないから何でも出来てしまう(酷ければ殺すこともできる)ということ。
他にも作中には色々対比になっているものが多くあるかも。
結論から言えば、タイトルの問いかけ、自分なりに意訳すると「アンドロイドは他のものに対して感情移入できるか?」というのは限りなくNOってことでいいのかな?
割とアンドロイド(もしくはそれに似た人形的なもの)が人間に恋をするとかのシチュエーションが好きな自分としては、これは少し間逆のシチュエーションだったかもしれない。
人間はアンドロイドに恋をできるが、アンドロイドは人間に上っ面だけで本当に恋はできない、みたいな。そんな感想を持つこともできる。
この作品の世界観ではそれが人間とアンドロイドを隔ててるわけなのでしょうが。

別の感想。
基本、自分は読んでる最中そのシーンの場の風景をはっきりとは想像できないのですが、
イシドアの部屋とそのマンションの他の部屋だけははっきりと想像できてしまった。
キップルで埋め尽くされた部屋。
もう意味をなさず死んでしまったって横たわっているもの達。
多分、アンドロイド以上に「生きていない」もの。
イシドアのアンドロイド達に対する感情移入はそのキップルばかりの環境にいたのもあるんじゃないかなと、少しばかり思った。

 コメント

人間とアンドロイドの区別は、他人に感情移入できるか、共感を持てるかというと
ころにある。(アンドロイドは電気羊の夢をみない)
昔は、アンドロイドって何を表してるんだろうってわからなかったのだけど、これは、
他人に共感を持たない人間のことだったんだと最近、思うようになった。
昔は、大量生産の均質な社会で、共感というものを持ちやすかったのだろうけど、
ディックが流行ったころに、その社会が崩れだした。(多趣味な社会になった)
他人に共感を持たない人間そっくりのアンドロイドのような人間があらわれはじ
めたわけだ。
その後のSF『スキズマトリックス』なんかでは、さらにそれは、進行し、人間という
仲間意識がなくなるだけでなく、別の種としてのポストヒューマンなんてものが
同じ社会のなかで共存する世界が表現されている。
社会全体で共感をなくした、現代世界そのものだって思うよ。

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