Happy Going
見た作品紹介や日々思ったことなどをつづった超不定期ブログ。時々小話(短い小説)も。管理者はオタクです、多分。

 

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【弐寺】practice:1【ホリエレ】

大分間が空いてしまった…
ホリエレ電脳散策話続き。
×というより+だな、この話(笑

 変換させるために一度外部の情報を遮断した。
 脳波と神経に通る電気信号を数値へと変換。そこから自分の意識を分解させ、デジタルへと再構築させる。
 エレクトロは何度もこの作業をやっているから簡単なのだが、今回はデータ量は多くない方がいいと言われたのでどれが《surf》するのに必要か不必要かを考えながら電脳体へと変換していく。万が一に備えて実際の体の感覚は強く叩かれる程度のことがあれば伝わってくるように設定する。
 初めてだから意外に手間がかかったが、変換作業が終わると意識をルーター――自分のサーバーとネットを繋ぐ境目に潜らせた。
 きちんと電脳体が構築されてるか確かめるために、手を握ったり開いたり屈伸したりしてみる。いつもよりデータ量を減らしてるせいか体が軽く感じた。
 まだ自分のサーバー内だからか空間は真っ白で、目の前にはネットとを別け隔てる壁とも扉とも見えるものがあった。この先には何があるのかという期待からか、エレクトロは落ち着きがない。
「準備ができたようだな」
 扉の前には既にホリックが待っていた。どうやら接続の設定をしてくれていたようだった。
「ネット内に入ると途端に体が重くなるから注意しろ」
「あ、うん」
「どんな奴が《surf》してるか分からないからな。後を付けられないように障壁を張っておけ」
「あ……忘れてた」
 ホリックは念入りにエレクトロの状態を確認した。エレクトロには少ししつこい気がしたが、これも安全のためなんだろうと理解し言われた通りに確認した。
「それと、今回は私とだからいいが……他の奴と《surf》しようと思う時は視覚を相手に合わせた方がいい」
「なんで?」
「お前には相手がちゃんとした形に見えるかもしれないが、相手にはお前や他の者には別の姿に見えたりする。例えばこんな風にな」
 そう言ってホリックが手を開くとその手の上に一枚の円盤状のものが現れた。円盤には色々な番号が書いてある。それはIP――自分の認識番号なのだろう。
「そっか。こういう三次元体を見るのじゃメモリが足りなくなっちゃうもんね」
「そういうことだ」
 ホリックは円盤状のものを消すとエレクトロを手招きし、扉の前に立たせた。この扉もエレクトロにはこう“見えている”だけで、他の人が見たら全然違うものなのだろう。
「繋ぎ方も自分でやった方が覚えるだろう」
「あ、うん。……ねぇ、ホリック」
「なんだ?」
「ホリックには俺と同じように見えてるんだよね?」
「そうだが、何か疑問に思うのか?」
「……いいよ。きっとまた教えてくれないし」
 また頬を膨らませてるとエレクトロは手で扉に触れて接続にかかった。
 その様子をホリックは少し困った風に笑って見ていた。

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