Happy Going
見た作品紹介や日々思ったことなどをつづった超不定期ブログ。時々小話(短い小説)も。管理者はオタクです、多分。

 

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【弐寺】practice:0【ホリエレ】

エレチュン、初めて電脳ネットワーク内を歩く。
研究所にいた時は研究所のサーバー内しか歩いたことないのです。
ちなみに《Magic》とは架空の街でコミュニケーションをとることができるオンラインゲームのようなもの。
ゲームとネットワーク内はまた違うものだったり。

ちなみにちょっと長く書きたいので続きます。

「そういえば、お前はまだ《surf》したことがなかったな」
 一週間ぶりにホリックがエレクトロのもとにやってきた。彼がやってくる時は大概エレクトロに何か新しいことを覚えさせにやってくる。稀にそれ以外の時もあるが。
「《Magic》は? あれも一応《surf》だと思うんだけど」
「あれは《Magic》のサーバー内を専用プログラムを通して見てるに過ぎない。今私が指してる《surf》はプログラムを通さずに直接電脳内を散策することだ。まさにネットサーフィンと言うことだ」
 考えてみれば今までエレクトロはホリックの言う《surf》――自分の意識をデータとして潜らせたことがあるのは外部とはオフライン状態の研究所の、あるいは自分のサーバー内のみだ。オフライン状態ならデータのバグ、ウィルスやハッカーといった危険因子に触れることがなくて安全なのだが。
「暇ならどうかな。少し散策してみるのもいい経験になる」
「ホリックが付いててくれるの?」
「ああ。勿論だとも」
 一般回線のネットワークに《surf》することは情報技術のトップであるTOOLの機械でもかなりの危険を伴う。何せ研究所や自分のサーバーと違い、一般のネットワークには不特定多数のデータで溢れている。それを人の感覚、主に視覚に直接訴えかけるよう機械に繋ぎ、データの電気信号を神経に通すのだ。一歩間違えればバグやノイズで神経が麻痺してしまうし、ウィルスなんかに当ってしまえば脳細胞を破壊してしまうこともある。そう実験報告書に書いてあったのをエレクトロは盗み見したことがある。だからいくら自分で意識をデータ化して潜れるエレクトロでも一人でやろうとは思わなかった。
 エレクトロが知っている限りでは、アーミィとジャックは一般のネットワークに潜れる“らしい”。
 曖昧なのは実際に一緒に潜ったことがあるわけでもないうえに、アーミィに「なんでできるか知らない」と言われてしまったからだ。ホリックはその理由を知っているようだが、相変わらず必要以上のこと、あるいは彼が来る前に決めておいてるのだろう“今回教えるべきところ”以外は話してくれない。
 だからだろう。エレクトロは《surf》することにかなりの興味があった。今回それをできる機会であるのだから、自然とエレクトロの表情は新しい遊びをしようとする子供のようになっていた。
「やってみたい!」
「それでは、準備しようか」
「……そういえばホリックはいつも《surf》してここまで来てるんだよね?」
 思えば何故ホリックはオフライン状態であるにも関わらず自分のサーバーにアクセスできるのだろうか。ふとそうエレクトロは疑問に思ったのだ。
「一般の回線を利用してない特殊な《surf》だがな」
「それも教えてくれる?」
「残念ながらそれは教えられないな」
「……」
「そう膨れっ面をするな、エレクトロ」
 苦笑いを浮かべながらホリックはエレクトロの頭を撫でた。

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