Happy Going
見た作品紹介や日々思ったことなどをつづった超不定期ブログ。時々小話(短い小説)も。管理者はオタクです、多分。

 

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【オリジ】inspireして【代行者達(仮)】

オリジものです。
キャラ設定とかは…詳しく作ってないものだったりしますが。
小話集みたいなものです。
機会があれば本館サイトにでも載せようかな。


簡易説明

■黒鳥(クロトリ)
人語を解し喋る真っ黒な鳥だかなんだか分からない動物。大きさは30cmぐらい。
口調からしておじさんっぽい感じだが年齢不詳。
見た目に反して考えてることが難しい時も。

■白(シロ)
容貌は12歳ぐらいの女の子。髪の毛も服も真っ白。
純粋で、色々知りたがる。ついでに感受性が高い。

二人共とある《空間》に住んである仕事の《代行》をしている。《空間》には二人以外の人もいる。
また《空間》には時々、色んな《側》から色んな人が迷い込んでくる。
彼らの仕事は主にその《側》から来た人をもてなし、元の《側》に帰すこと。つまりはある《側》から他の《側》へ行かないよう見張ること。
とはいえ、白はやることはそんなにないのでいつも黒鳥や他の《代行》と遊びたがる。
そんな世界観のお話。

「黒鳥さん、今日もそっちの方を見てるんだね」
 いつものように黒鳥のところに白が来た。
 ここ最近黒鳥が見ているものに興味があるようだ。
「滅多にない出来事だからな。実に面白いのだよ」
 愛用の湯飲み茶碗でお茶をすすりながら黒鳥はその《側》を見ていた。
 白も覗くが、一体何を見ているのか彼女には分からなかった。それは、彼女がそちら《側》の担当ではないからだ。
「何が見えるの?」
「ここではない、もっと別のところから色んな流れが集まってそれが一つの大きな流れを作っているんだよ」
「……それって面白いの?」
 もしかしたら黒鳥お得意の例え話なのかもしれない、と白は思った。
 黒鳥は自分の見たことをそのまま話そうとしない。しても見えてない人やその事情を知らないと分からないからと彼はよく言う。
 一度しつこく問い詰めて返ってきた答えは「あちらは“解釈”で成り立ってる世界。見えてるものが真実ではないんだよ」だった。
 黒鳥は白には難しいことばかり言うが、白は黒鳥と話すのが好きだ。
「面白いな。流れは普通その持ち主がちゃんと把握できるのだが、別の持ち主の流れも入り混じっているからどう進んでいくか持ち主にも分からない。
 まさにそれは一つの物語を読んでいる読者の気分だ。ただ……」
「ただ?」
 黒鳥はその手のように動かせる翼を胸の前で組んで頭を傾げた。
「その流れは本当に色んな《側》から流れてきて、形で言うならまるで樹のように根や枝を伸ばしている。名も無い樹だ。
 けれどその樹は複数の名を持っている」
「持ってちゃいけないの?」
「名を複数持つのは別に構わないのだよ。だってその樹は一人が創り上げたものではなく、多くの人が創り上げた樹だ。見る人によって姿は全然違う、まさに“解釈”の世界だ。
 ただその名の中には別の樹の名前も付けられててな。どうもなんでそんな名を付けるのか分からんのだ」
 うーむ、と黒鳥は別方向に頭を傾げた。
「黒鳥さんが、見てるものを“例え話”で話すのと同じじゃないのかな?」
 白には何が見えてるのか分からないので、なんでそんなに悩むのだろうを思ったのだろう。
 黒鳥は言葉を聞いてじっと白の顔を見た。
「……なるほど、そういうことか。“解釈”の世界を見ているのに、それに疑問を抱いてしまうとは、私もまだまだだな」
 そう言うと黒鳥は残った茶を全て飲み干した。

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